Old house was an ordinary grandmother house,
To be reborn in the Ohana.
(In English site preparation)
prologue プロローグ
古いものが好き。
不便で非効率で、でもたったひとつだけのもの。
新しいものを作るのもいいけど、直せば使えるものもいっぱいあるもの。
直せたら良いな。また使えるように。
2010.8 古民家との出会い
2010・8 古民家との出会い
ある日、出会った築60年の古民家。
どっから見ても、普通におばあちゃんち。
その差し込む光の暖かさと、家を通る風の心地良さは、
ずっと抱いていたカフェの風景に似ていたの。
場所が見つかって有頂天の僕たちに、
この先、七転び八起きの、えらい大変な道のりになるなんて、
想像すら出来なかったわけで。
2010.10 店作りに苦戦する
2010.10 店作りに苦戦する
この家、どんだけ人が住んでたのだろ。
山積みがアルプスのごとくの「布団部屋」。
ほんとにここ、店になるのか。
大工技術もゼロ、店作りも生まれて初めての店主。
どこから手を付けるか、迷うばかり。
店作りステップ 1)はじめの一歩
店作りステップ 2)ステップ2が一番大変だと思う
店作りステップ 3)トイレの設計と風水
店作りステップ 4)古畳
2010.11 オハナと云う名前
2010・11 オハナと云う名前
遅々として進まない、店作り。
大工さんも見つからないし、自分でやると云えば、
無理じゃ、無理じゃといわれるばかり。
夜はレストランで副業しながら、昼は工事のひとり二役。
悩みながらも、『オハナ』という言葉に出会った季節。
2010.12 木を切る人、木を植える人
2010・12 木を切る人、木を植える人
ガーと切る。ドーンと倒す。
こんな感じの仕事してて、自分が何だか分からなくなる。
初めてで、トラブルは多いけど、まあ、楽しんで。
良いものは「楽しい」気持ちから、生まれるのだから。
そう教えてくれたのは、子供たち。
2011.1 はじまりのはじまり
2011.2 古民家を直して住むということ
2011・2 古民家を直して住むということ
ハンマー片手に、解体作業を始めました。
細かいところは、大工さんがアドバイスをくれる。
良い人が見つかりました。
毎日が、人生で初めてのことばかり。
いろいろ悩むこともあるけど、とりあえず前に進み始めてみる。
でもさ、「家」ってなんだろう?
2011.4 シシュフォスの石積み
2011・4 シシュフォスの石積み
崩れつつある土手をせき止めるため、重さ数十キロの石積みをはじめた。
やめとけば良かった。
想像以上の難行で、もうなんかものすごく
行き詰まってる感じがするんですけど。
努力することは、必ずしも実を結ばない。
どうにもならないことも多い。
じゃあ、なぜ僕たちは石を積むのだろう。
2011.5 トラブル続々
2011・5 トラブル続々
次から次へと押し寄せるトラブル。
はじける水道、買った冷蔵庫が役に立たない、ちょっと待て、何この落書き?
トラブルって、ある一定量を超えると、なんか嬉しくなっちゃうみたい。
人生は、波瀾万丈の方が面白いのだ。
2011.6 ロケットストーブ物語
2011・6 ロケットストーブ物語
「ロケットストーブ」はじめました。
それは、煙突を12mも横引き出来ちゃう薪ストーブ。
良く仕組みも分からないまま、毎日が手探りでした。
ひとりでは、たいへんなことでも、
みんながいたから、作れたのだと思う。
オハナのロケットストーブ、完成までの記録。
2011.7 積み重ねていくもの
2011・7 積み重ねていくもの
1ヶ月そこらで家の建つ時代。
この非効率な方法を選んだ僕は、不器用なのだと思う。
迷い、悩みながらも、
地道にコツコツ積み重ねていくもの。
まわりみちは時間はかかるけど。
この道でしか創れないものもあると思うのです。
鉄平石の石切場へ
石を張る男、笛を吹く男
竹の根との戦い方
スロースターター
左官3級 たしなみ程度
王様のセメントワーク
引き寄せの法則と三角の石
家の寿命、古い家の価値
Ohana Before & After 1)キッチン編
2011.8 暗雲
2011・8 暗雲
なんとしても夏にはオープンしたいと、体の限界を超えて店を作る。
産後のひだちが良くなかったのに、負担が重ねた妻。
どんどん加速するものごとは、もう自然体でなくなっていたのだと思う。
夏の日。妻が病気に倒れます。
2011.9 うまくいかないこと
2011・9 うまくいかないこと
問題が起きたときと同じ考え方のままでは、問題は解決できない。
まわらない首と、崩れていく足下に悪態をつくばかり。
何が大切か分からなくて、自分のことばかり考えていたのだと思う。
洗濯物
発掘ワーク
うまくいかないこと
Ohana Before & After 2)キッチンの北壁編
Ohana Before & After 3)ちょびっとスイッチ編
2011.10 箱
2011・10 箱
病気の進行が悪くなるばかりの妻。
手も足も出ない僕は、冷たい箱の中に閉じ込められたようです。
耐えられないほどつらいことが、ときおり人生にはあると思う。
いつか、それが糧になる。
そう信じなければ、前に進めないもの。
2011.12 DIYはじめました
2011・12 DIYはじめました
釘すら、ろくに打ったことのない、経験値ゼロ。
本を読んでは、どうしよう、ああしようと、作戦ばっかり練ってきたけど。
本をざっくり手放して。
トンカチに持ち替えてみた。
「習うより慣れろ」なのだ。
穂高養生園 見学ツアー
古民家でDIY 3)図書室をつくる
古民家でDIY 4)古材っぽい棚をつくる
古民家でDIY 5)古材カウンター
古民家でDIY 6)古材カウンター 続編
3匹のこぶたとレンガワーク
2012.1 完璧でないもの
2012・1 完璧でないもの
プロじゃないから。
いろんな失敗があったり、うまくいかないところもあった。
プロじゃないから作れた。
傷や、やり直してきたところも、他にない味だと思う。
完璧ではないけど。
完璧でないからこそ、そこに育まれたものを美しいと思う。
古民家でDIY 7)土壁をカフェっぽくする
忙しいという言葉
ツギハギカウンター
古民家でDIY 8)ブラススイッチ
古民家でDIY 9)ベンガラカウンター
2012.2 春の兆し
2012・2 春の兆し
少しずつ光の色が変わって。
八ヶ岳に、春の兆しを感じます。
お店を開ける約束の日から、だいぶ過ぎてしまいました。
時には「諦めるということ」も必要だと思う。
でもそれは、望まない結果に目をつぶって生きることじゃなくて、
受け止めることだと思う。
叶う夢も、望まなかった結末も、どちらも「受け止めて」生きて、
はじめて自分を肯定できるように思うのです。
2012.3 困難の中でつちかってきたもの
2012・3 困難の中でつちかってきたもの
ここに来て、大雪が作業を阻みます。
やることたくさん在りすぎて、ゴールなんて見えない。
でも、不思議と不安な気持ちはありません。
前に進む方法は、きっとあるから。
2012.4 桜 咲くころ
2012・4 桜 咲くころ
ラストスパートでも届かなくて、力尽きかけたとき。
たくさんの人が、一緒に作ってくれました。
ひとりでは出来ない事も、みんなとなら乗り越えていけるのだなぁ。
みんな、お待たせ。
桜舞う美しい季節に、キッチンオハナは生まれました。
古民家でDIY 13)諦める部分
古民家でDIY 14)子供たちが遊べる庭
お手伝いワークショップ
4月24日までに
オハナの生まれた日
epilogue エピローグ
幸せな日も、不幸せな日も
幸せは、考えるものではなく、
感じるものだと思う。
自分が大切に思うもの。
心地良いと感じるもの。
それにほんの少し、時間を費やしてみてください。
その少しずつ膨らんでいく蕾の中に、
ほんとうにやりたかったことは、見えてくると思うのね。
自分の「ほんとう」を、単純に選択できないときもあるし、
自分のやりたいことに、才能や縁がなくて、
諦めなければいけない時もあります。
それでも・・
人が一度しか生きられないのなら。
僕はどこまでも、それを探してみたいと思うのです。
やっぱり何も見つけられなくて、死んでしまうとしても、
「どうせない」と、何もしなかったより、
すっきり逝けるような気がするから。
世界は、自分の目に映るもの。
メガネを変えれば、どんな色にも変わります。
変えていけるのは、自分の気持ちだけ。
それでも、世界を変えるには、十分すぎると思うのです。
幸せな日も、不幸せな日も、
支えてくれた家族と友だち。
気の良い集落のおじさん、おばさん。
たくさんのオハナのお客さま。
いつもありがとう。